ReadyNAS 312 - クライアントPCのバックアップ
ReadyNAS 312 - バックアップの設定と性能 - 楽に行こう! で、NAS に保存したデータのバックアップは出来た。って事で次はクライアントPCに障害が発生した場合の備え。それには次の2つをやっとく。
- システムとデータのバックアップ
- リカバリの方法と最悪の自体への備え
システムとデータのバックアップ
WHSv1 の時は OS の機能として(これが WHS の売りの一つだった)クライアントPCを丸ごとバックアップしてくれたんよね。が、ReadyNAS にはそんな機能はないので、クライアントPC側で何とかせにゃいかん。
ウチで ReadyNAS 312 に接続するのは今んとこ ThinkCentre M73 Tiny だけ。Lenovo のマシンには ThinkVantage Tools の一つとして「Lenovo ThinkVantage Rescue and Recovery」というツールがあるきこれを使う*1。
ThinkVantage Tools から「拡張されたバックアップと復元」を選択すると「Rescue and Recovery」の操作画面が立ち上がる。ここでクライアントPCのバックアップ、復元、スケジュールが行える(最初の立ち上がるこの画面は「簡易版」の画面)。
この画面の左下にある「拡張Rescue and Recoveryの起動」をクリックすると、もっと詳細な設定やレスキューメディアの作成が行える。
今回は、NASがあるのでクライアントPCのバックアップデータはNASに保存する事に。「システムのバックアップ > ハードディスクのバックアップ」を選択すると「バックアップの作成」画面が起動するので、バックアップ保存先として [ネットワーク] を選び NAS のフォルダを指定する*2。この時ネットワークのフォルダにアクセスするためのアカウントとパスワードを入力するけどこれは一度入力すればOK。
なお、このツールでバックアップすると、保存先に隠しフォルダ(システム属性)が作成される。保存先をDOS窓で開き dir /AS とすれば [RRbackups] というフォルダが見えるはず。
一度目は時間かかるけんど、あとは NAS が起動する時間に合わせてスケジュールすれば問題なし。
リカバリの方法と最悪の自体への備え
システムとデータのバックアップは出来たからこれで安心。って訳にもいかん。クライアントPCに何か問題が発生してリカバリしたい場合、Lenovo のマシンでは次のいずれかの方法でバックアップから復元できる。
- ThinkVantage Tools の Rescue and Recovery から復元
- Rescue and Recovery ワークスペースを利用して復元
ThinkVantage Tools の Rescue and Recovery から復元
これは、バックアップを作成したのと同じ Rescue and Recovery で「システムの復元 > バックアップからシステムを復元する」で復元するもの。なもんで、Windows 自体、それにこのツールが生きており無事起動する事が前提。
ま、これは、システムの動作がおかしくなったから少し前の状態に戻す、みたいな時に使うパターンか。
Rescue and Recovery ワークスペースを利用して復元
もし、Rescue and Recovery や Windows 自体が起動できなくなったような場合はこの方法で復元する事になる。Lenovo のマシンには Cドライブに「Lenovo_Recovery」という領域がある。これ最初(工場出荷時)からあるんやけど、システム起動時に F11 を連打すると Rescue and Recovery ワークスペースに入れるのでそこから指示に従って復元する。
なお、この Rescue and Recovery ワークスペースを使うと工場出荷時の状態にも戻す事ができる。これは ThinkVantage Tools で「Factory Recovery Dsik」から作成できるリカバリー・メディアと同等の機能となるみたい*3。
最悪の自体への備え
が、もしも、HDD障害なんかで Rescue and Recovery ワークスペース自体も利用できない状態になったとしたら。。。。そんな最悪な自体に対処するため「レスキュー・メディアの作成」もしておく。これを USB メモリに作成しておけば、最悪の障害が発生してもシステムをリカバリしてバックアップから復元できる*4。
方法は、「ThinkVantage Tools > Rescue and Recovery > 拡張Rescue and Recoveryの起動」から [レスキュー・メディアの作成] を選択すればOK。
ここまでしておけば、クライアントPCに何か障害が発生しても安心(・∀・)。Lenovo のマシンはこういう手段が用意されているけど他のメーカーはどうなんでしょね(ずっと Lenovo やき分からん^^;)。
ReadyNAS 312 - 電源スケジュールでスリープ(電源オフ) しないんですけど... - 楽に行こう!
ReadyNAS 312 - バックアップ失敗の原因はマッハCopy っぽい - 楽に行こう!
ReadyNAS 312 - スナップショットの注意点 - 楽に行こう!
ReadyNAS 312 - アンチウィルス - 楽に行こう!
ReadyNAS 312 - ログの確認方法 - 楽に行こう!
---------- ↑後 (この記事) ↓前 ----------
ReadyNAS 312 - DLNA を使う - 楽に行こう!
ReadyNAS 312 - バックアップの設定と性能 - 楽に行こう!
ReadyNAS 312 - 開封&初期設定 - 楽に行こう!
WHS の次の NAS、ReadyNAS 312 を導入! - 楽に行こう!
*1:Windows7標準のバックアップ機能で言うと「システムイメージの作成」に該当し、ドライブの情報全てをバックアプする。標準のツールでもえいけど、HDD障害時にもリカバリできるので Lenovo のを使う事にした
*2:ここでパスを間違って指定すると、この設定画面では二度と変更できない(-_-;。この場合、レジストリエディタで [HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Lenovo\MND\Rescue and Recovery] の「UNC」のパスを修正すればOk。「NetPath」は UNC を変更すれば自動的に変更される。32bit OS の場合、"Wow6432Node" の部分が不要なようだ。
*3:このリカバリー・メディア、システムを利用し初めてから1回だけしか作成できんみたい。作成したメディアがダメになった、時でも二度と作成できないと(自分がこれやった^^;)。なので、こういう場合にも役に立つ
*4:レスキュー・メディアを利用する場合は、システム起動時に F12(F11ではない)を連打する