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のむさんチのライフログ

色々と再確認できた2回目の開腹手術の顛末

このブログでは Twitter のつぶやきを通じて既に手術の記事は書いたけんど、なんせ「つぶやき」なもんで書けていない事も多い。なもんで、今回の手術を振り返っときたい。

なぜ手術を?

自分は元々腹(小腸)が弱い。と言うても子供の頃に弱かったという記憶はなく、弱いと実感したのは大人になってから。大学時代に腹痛などで、あれ?と思い、就職して20代後半になって時折すごい痛みに襲われる事が発生するようになって、腹(小腸)には何かあるなと。


憩室という袋が問題

と言っても、腹痛も時間が過ぎれば治まるきなかなか病院には行ってなかった。が、30歳近くになって強烈な痛みと共に一度痛くなると4日間くらいは寝込むというパターンが出てきて、、、それでも詳しい調査はせんかったんやけど、30歳になる年に激しい腹痛で駆け込んだ病院で、点滴しても(つまり、口から物を食べなくても)症状が良くならず、結局手術(開腹)する事に。

開腹してみると小腸が一部壊死しかかってたみたい。その部分を切除して無事復活した。ついた病名は「憩室炎」。これが今から30歳の頃。

でも再発

これで治ったと思うたけどそうはならず、このブログでも「腹痛」で検索するといっぱい出てくるように、腹痛が頻発。仕事にも支障をきたすため徹底的に調査すると小腸に2か所「狭窄」が見つかった。それでカプセル内視鏡が出てこれんかったんか。ただ、なぜ狭窄が発生したのか理由は不明で、その確認と狭窄部分の切除のため再度手術する事に。

手術前日も食べてかまんの?

前回の手術の時は、痛みで病院に駆け込む → そのまま点滴で断食 → 手術、という流れだったんで昔と比べてどうかは不明やけど、今回は手術の前日に入院したものの、昼と夜のご飯がちゃんと出た!

小腸の手術やのに食べてかまんの?開けたら食べもんのカスが出てこんの?と思うて先生に聞いたら「食べたものは溶けてますから」と。その時は、あ、そうかと納得したけど、あれ?カプセル内視鏡をした時、昼食べたモノが小腸でひっかかって止まっているのがカメラで見えたぞ。はっきりと形のある状態で(^^;。

ま、下剤も飲んだし、手術の前にはほぼ空になっとったんかいな?

腹腔鏡が開腹か

今回手術をするに辺り先生と相談したのが「術式」。個人的にはナルトの印を思いだしてしまうけど、要は腹を開けるかどうかと。これについては、会社の有給を使って今回の手術をするき出来るだけ早く済ましたいっていう自分の要望で、

  1. まずは腹腔鏡でやってみる
  2. 難しそうなら開腹する

という事に。

手術当日

手術室へは歩いて

いよいよ手術の日。まずは個室に移動。あ、そうなんと思ったけど手術直後はそら動けんしスペースも要るかと納得。んで手術着に着替える。パンツ一丁になって着るんやけど、下半身とかスカスカな手術用の着物。ついで、ハイソックスを履かされる。なんでも、術後は足も満足に動かせんから、いわゆるエコノミークラス症候群を発生しないためだと。これがキッついがよ!

14時くらいになって看護師さんが呼びに来た。いよいよ出動。歩いて2階に降りると分厚い自動ドアが。ここで嫁さんとも別れ看護師さんと歩いて中へ入ると手術をしてくれる先生がお出迎え。見ると、結構な数の部屋があって、どの部屋にもでっかい照明があり、いかにも手術しますという雰囲気が。その一室に入ると数人のスタッフが何やら準備中だった。

麻酔は気持ちえい(^^

まずは術後の傷の痛みを和らげるための「背中に麻酔」。くるっと丸まってくださいと言われ、背中にブシュっと。でも、麻酔用のデカい針を刺すための事前の麻酔があったので、何か差し込まれよるみたいな感覚があるくらいやった。

そして色々な準備ができたら仰向けになり酸素マスクを装着。”じゃあ、麻酔を入れていきますね” っと先生が言うと、スーッとした気持ちになってくる。これこれ。胃カメラでも麻酔するけど、この感覚好きなんよね~(^o^。今回は、どこまで粘れるか確認したろ!と思ってがんばったはずやけど、スーッと感じたらものの数秒で「落ちた」(^^;

6時間の大手術?(^^:

後になって嫁さんに聞くと、手術が終わって病室に帰ってきたのが夜の8時過ぎと。6時間もかかったんか。聞くと、腹腔鏡ではどうにも難しく、結局開腹したとの事。結構な「癒着」があったみたいでそれを剥がすのに時間がかかったよう。

病室に戻ると、すでに麻酔は解けかかってて周りががやがやと騒がしくしているのが分かる。前回は手術が終わった直後に両親が声をかけてくれたのが微かに分かったき、今回はどうやろう?と思い事前に嫁さんに声掛けてって頼んどいた。そうすると、前回よりは明確に嫁さんの声が聞こえたよ。ただ、体は言うことを効かんかったねぇ。

手術直後は寒~っ><

あと、何か知らんけどガクガク震えるくらい寒くって(前回もそうやったんかなぁ?)、”寒い(+o+)” って訴えたら毛布を掛けてくれた。それでもしばらく寒かったわ~。あ、開腹した所の痛みとかほとんど感じんかったな。背中の麻酔のせい? すごいのう!現代の技術は。

この日は、眠剤を注射してもらったんでそのまま眠りに。。。初日は痛みより寒さに堪えた(+o+)。

術後1日目、動けと言われても(;´・ω・)

手術当日は、緊張もあってか腹部の痛みはほとんど感じんかったけど、一晩経ったらやっぱし痛い。ちぃとは動けるようになったき、その分余計に痛い。特にちょっと間違って腹に力を入れてしまうと「いたぁ~><」と。

とにかく眠い!

入院初日にリハビリの先生から、手術の翌日からしっかり歩く事!癒着を防ぐためにね、と言われとったし、今回は癒着イヤやわと思うとったから何とか起き上がって、立ち上がって、ちょっとでも歩こうと思うたけんど、いかんせん眠たい!異常に眠た~~~い{(+_+)}

眠いのは痛み抑止の代償

後で聞くと、どうやら術後直後の傷口の痛みを感じんようにするための背中の麻酔が強力だからだと。まぁ、そんだけ強力な麻酔をせんと術後の痛みに耐えられんって事やろね。いやけんど、とくにかく目が開けられんくらい眠たくって術後1日目は歩くどころの騒ぎじゃなかった。

ps. 術後4日目に背中の麻酔も抜いたけんど、いかに強力な麻酔だったかをその時に実感。

術後2日目以降、突き上げるようなキツ~いのが(+o+)

なんとか歩き始める

術後2日目になると、さすがに目も開けてられるようになり、何とかベッドから離れてトイレまで歩くってのが出来るようになった。が、とにかく腹部を動かしたら痛いき腰の曲がったおじいさんのように前かがみになってノロノロ歩く程度。

しゃっくりはイカんで~>o<

術後3日目。前日よりさらに麻酔の眠気もなくなってきて、トイレ以外にも歩く事ができるように。ただ、どういうきっかけか分からんけど突然しゃっくりが出るように!(+o+) 術後、しかも開腹手術をした人にとってこの仕打ちはないで~。しゃっくりが出そうになると腹が動かんように必死に手で押さえたけんど、とにかく痛かった(;´Д`)。

術後の教訓。しゃっくりは出ないように注意しましょう(どうやって?)。

食事開始

術後6日目から食事が始まった。と言うても栄養ドリンク的なのやけど。それでも1本飲むのに精一杯。

びっくりしたのが術後8日目になって、もう煮魚とか出た事。えいん?と思うて食べたけどまともに食べれんかったわな。

その後、徐々に食べれるようになったけんど、口から食べれるってホント幸せやわ(*´ω`*)

その他

除毛

今回ちょっと心配しとったのが腹というか局部の除毛。開腹手術をする時に清潔を保つため?に除毛するんよね。前回もやったけど、看護師さんにしてもらうんで(アソコが)緊張する(^^;。前回は何とかこらえたけど、今回は、、、と術前から気になっとった。

が、初日の説明で ”除毛は、、、無しですね” と。へっ、そうなん? と肩すかしをくらう。けんどすぐ理由が判明。今回はまず腹腔鏡でやってみるんよね。やき除毛せんでもよかったんや。

ただ、結局開腹手術になったき全身麻酔で全く知らんうちに除毛されとった。ある意味よかった(^^;

導尿カテーテル

全身麻酔をしたらお決まりの尿取りの管*1。これは術後3日で撤去。が、これが気持ち悪いんよね。たぶん男は特に(^^;。前回の手術の時に ”ぐわぁ~~><” みたいな感じやったき、看護師さんが ”じゃあ、抜きますね” と言うた時はぐっっと構えた。けんど、やっぱり気持ち悪りぃ~かった (;´Д`)

ホッチキス

その後、術後9日目に開腹したのと止めとったホッチキス*2を撤去。が、以外にこれが痛かった。また同時に腹の中の状態を見るための管*3 も抜いた。これが意外にも痛みなくすーっと抜けたね。



以上、だいたいこんな感じかな。結局、ここ数年の腹痛は、前回の手術の影響による癒着と手術自体による狭窄、だろうという結論に。確実な結論じゃないけんど、ま、問題の狭窄部分は除けたし、今回の接合部分で狭窄せんような対処*4と、出来るだけ癒着せんような対処*5もしてくれたみたいやき、よかった、よかったと( ˘ω˘ )。


入院(13日目):やっと?もう?退院!( ^ω^ ) - 楽に行こう!
入院(12日目):ついに最終日、まだ色々と痛いが... - 楽に行こう!
入院(11日目):17年前より何か事が早く進む気がする(^^; - 楽に行こう!
入院(10日目):ドレーン、ホッチキスを取る&食べれるって幸せ♪ - 楽に行こう!
入院(9日目):食事始まる、3分粥から&髪洗う / チナミ、お友達んチにお泊り - 楽に行こう!
入院(8日目):錠剤の痛み止めも効くように / テル、学年別大会に出る - 楽に行こう!
入院(7日目):まだ腹張った感が続く...オナラもぼちぼち出る - 楽に行こう!
入院(6日目):全ての動作がキツい、おじいさんの苦労が分かる気がする - 楽に行こう!
入院(5日目):背中の麻酔、相当効いとったみたい - 楽に行こう!
入院(4日目):強烈な麻酔の眠気が去って痛みが来た~(> <) - 楽に行こう!
入院(3日目):背中の麻酔でほぼ目が明かず(;´・ω・) - 楽に行こう!
入院(2日目):手術当日、夜8時過ぎまでかかった - 楽に行こう!
入院(1日目):色々説明を受ける&やっぱり下剤 - 楽に行こう!

*1:導尿カテーテルとか言うみたい

*2:前回の手術は確か「糸」やったけど、今頃は全部ホッチキス。

*3:「ドレーン」って言うらしい。

*4:前回は、切断部分を一直線に接合しとったみたいやけど、今回は並べるように接合したとの事。

*5:先生曰く、何かシートのようなものを入れたらしい。