※この記事は Windows Server 2003 R2 をベースにした Windows Home Server ver.1 (WHS v1) が対象で、Windows Home Server 2011 ではありません。(2011/10/20)
Windows Home Server を導入する前から気になっていて、Aspire easyStore H340 を買ってからもいつやろう?いつやろう?と思っていた外部からのリモートアクセス。実際やってみたけど予想通りすんなりはいかなかったので、自身のメモと同じような問題にぶつかった人のためにその経緯を書いてみます。
マシンとネットワークの構成
まず、ウチのマシン、ネットワークの構成は次の通り。
- Aspire easyStore H340 (Windows Home Server PowerPack 2)
- ideapad S10e (Windows XP SP3)
- iMac G5 (Mac OS X Tiger)
インターネットは地元CATVを利用。ウチに入ってきてからは以下のような構成。
Internet <--> ケーブルモデム <--> Aterm BR500V <--> CG-WLBARGNH
CG-WLBARGNH には以下のマシンが接続中。 | +-- H340(有線 1000BASE-T) +-- ideapad(無線LAN 11g) +-- iMac(無線LAN 11g)
とりあえず WHS でリモートアクセスを有効に
まずは何も考えず「簡単」と言われている WHS コンソールでリモートアクセスを有効にしてみる。
「有効にする」ボタンを押すと別画面が現れて何やらチェックを始める。順調に「レ」が入りクリアしていくものの3つ目でやっぱり失敗。ま、そりゃあそうやね。こんな感じで。
UPnP を使ってルータを構成するのは成功しているっぽいけど本当?
ルータ(CG-WLBARGNH)の設定確認
という事でルータ(CG-WLBARGNH)の設定を確認してみる。CG-WLBARGNH の管理画面で UPnP というキーワードを探すと次のような画面を発見。
これを見ると Microsoft の説明(Windows Home Server のルーターを自動構成機能の詳細について)にあるポートは問題なく設定されているように見えるが?うむ〜、なんだかよくわからないけど先にやることが。。。
ドメインの取得
外部からアクセスするためのドメインの設定へ。これリモートアクセスを早く試したかった理由の一つ。ドメイン名って早いもん勝ちやもんね。
どうかな〜と思ったけど無事希望のドメインをゲット(^^)。
試行錯誤
さてと、という事で再びリモートアクセスを有効にしてみるもののやっぱり3つ目のチェックで失敗。ここで確認したのは次の点。
- プロバイダ(ISP)で 80, 443, 4125 ポートがブロックされていないか?
- →CATVに電話して確認したらブロックしていないとのこと。
- WHS の Firewall で 80, 443, 4125 ポートがブロックされていないか?
- →Firewall は動作していたものの、3つのポートはちゃんと例外指定で許可されてた。
- WHS のアンチウィルスが悪さしてないか?
- →ウチは avast! Windows Home Server Edition を入れてるけど、これを止めてみても変わりなし。
ここで手詰まりとなり homeserver-forum.com に助けを求めに。ここでありがたい助言を受けながら次にやったことがルータ(CG-WLBARGNH)のポート解放。
コレガサポートサイト(よくあるお問い合わせ: <WLBARGNH>)にポート開放というキーワードを見つけたので No.14「バーチャル・サーバ(ポート開放)」をやってみた。が、これでも状況は変わらず。
→実はこの対処は大正解でした。が、気付かず設定を戻してスルー(涙)。
次に Home Server Forum で助言を受け「DMZ」の設定を確認。これは結局より理解しないままだったけどデフォルトの「無効」でスルー。
転機
ここまで数日経過したあとふとした事から後ろの配線を見てたら2つ目のルータ(Aterm BR500V)の存在に気付く。
えっ、ルータが2つある!?
そう、わが家では IP電話を利用しよるけんどそれ用に専用ルータが入っとった。それが Aterm BR500V。これがネットワーク構成的には CG-WLBARGNH より前にいるんだわな〜。で、冒頭のネットワーク構成のようになっていた事が判明。
時を同じくしてここでありがたいことに以下の Webサイトを発見。
COREGA のルーターでWHSのリモートアクセス接続: 世の中は不思議なことだらけ
ここのブロガーの方も同じコレガのルータを使っており WHS でのリモートアクセスに奮闘されてた。同じメーカーのルーターなら参考になるのでは?と思い、ポート解放ってどうやんだ〜と見てみたらブロガーさんがやっていたのは、、、自分が数日前に一度試した「バーチャル・サーバ(ポート開放)」。
これ正解やったんや!
これでポート解放がうまくいったとしたら、、、問題を切り分けるために試しにケーブルモデムを CG-WLBARGNH に直接つないでみた。
Internet <--> ケーブルモデム <--> CG-WLBARGNH
で WHSコンソールでリモートアクセスを有効にすると、、、無事すべてのチェックをパス!!やたー!!!
いや〜、短いようで長かった。この時点ではまだ外部からアクセスできるか確認できてないけど、うれしいわい。
ここでふと。“あれ?ルータが2つあるって事は両方設定が必要?”とひらめき、Aterm BR500V の運用管理画面で探してみるとずばりな項目が。
さっそく Aterm BR500V のポート解放の設定をしてみる。あて先は後段のルータである CG-WLBARGNH。ネットワークの構成を元に戻して再びトライすると見事全てのチェックをパス!
そっか、そっかー。ここで、携帯でも接続くらいは確認できるのでは?と思い、自分の N-04A から https://xxx.homeserver.com/ にアクセスすると何やら画面が進んでアクセスできたっぽい。
外部からのアクセスに成功!
翌日、会社からアクセスして無事ウチの WHS の画面を見ることができました。外からウチのマシンの中身が見えるとは、、、感慨深い(笑)瞬間(^ー^)。結局ポイントは次のとおり。
- CG-WLBARGNH は UPnP 対応と言いながらルーティング(ポートの転送設定)が自動でうまく設定できなかった
- ルータが2つあり前段のルータにまで UPnP での設定が働かなかった(CG-WLBARGNHが上記の通りなのでその影響かもしれませんが)
- WHSのIPアドレス、DNSサーバは固定しなくても自動取得(DHCPを利用)でOK
以上、あくまでわが家のケースですが参考になれば。
ps.ルータとWHSの設定をいろいろいじっておかしくなったら、または設定を反映させたかったら、インターネットに近い前段の機器から順番に再起動しましょう。